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晴&直 楽しいね♪

晴&直 楽しいね♪

2007/1.直の様子結果

午後から発達検査なので直は学校を早退して支援センターまで行ってきました。

いつもはOTやSTを受けてる場所、「今日はないよ」と携帯スケジュールで提示して見せてはいたけど・・・

STの部屋を通り過ごし心理の部屋に入った直でしたが早くもグズグズモード

検査はもう何年も受けている【新K式方式】でした。

<型はめ>いつものから開始、形やマッチングは得意なのでスイスイやってくれるものの直はまだSTやOTから気持ちが切り替えられずメソメソ

<コップ重ね>上手にできずイライラ大泣きになってしまった。心理の先生は「見通しがついてきてるだけにできひんかったらイライラするんやなぁ~」と言われていました。

<サイコロ積み>五個まではポンポンと積んだものの、雑に積んだ6個目で倒れてしまった。ここでまた泣き、それでもそのあと何回も挑戦!どうしても上手く積むことができなかった。理由は簡単、早く終わらせたいのかすごく急いで積んでいたから。気持ちがあせっているのが見ていてよくわかった。

<模写>グルグル・横線・縦線は上手に書けた。十字線は模写の時でなく自由書きのときだけだったので点数にはならず残念。丸も上手に書けるんやけどこの日の課題にはなかった。書けないと思われてたのかな?言えばよかった、『できると思うので検査に加えてくれ』と・・・そんな親おらんわな。

<折り紙>大嫌いで見ただけで先生に返していました。

他にも何点かあったけど一年前とできることはそんなに変わってないなぁ~という印象。

しかし、検査に対する姿勢というのか・・・それが一年前と全然違っていたのでビックリ!意図を汲み取り、先生の指示等に従って(一年前は自分本位だった)、ひとつひとつだけど見通しを持って取り組んでいた。

先生が「一番大切な部分が育ってきてるし、いうことない、ホンマええ感じや♪」と言ってくれたのでとてもホッとしたし、うれしかったです。

直は検査中の30分ほとんど泣いていて『なんでこんな事させられなアカンねん(先生が代弁)』と可哀想やったけど私はとても満足でした。

心理の部屋をでるとにこやかな笑顔・・・私はこの笑顔が怖かった。直が『やっとST・OTに行ける♪』と思ってるのではないか、という不安。可哀相な気もしたけど、直の負担を軽くする為にもう一度「今日はST・OTありません」とカードを見せてくぎをさした。

念を押された直、しぶしぶながらもOTの部屋を横目で意識しながらも通過して玄関へ行ってくれました。

『ST・OTないんや』わかってるんやけど納得のいかない直、玄関で寝転び自分の靴に八つ当たりしていました。それでも自分で靴を履いて外へ、駐車場の小石で遊んだら気持ちを切り替える事ができたのか自分から車に向かってくれました。って、寒かっただけかも・・・。

なにはともあれ直はよく頑張ってくれました◎(ホントは花丸にしたかったんやけど見つからなかったので)

<新K式2001>

*検査の結果

      一回目(2003年12月5日)二回目(2004年8月30日)
      発達レベル     DQ   発達レベル    DQ 

 姿勢ー運動 3歳 1ヶ月   81    3歳 1ヶ月  69
 認知ー適応 1歳 6ヶ月   39    1歳10ヶ月  40
 言語ー社会 0歳10ヶ月   21    0歳10ヶ月  18

  総合   1歳 6ヶ月   39    1歳 9ヶ月  38


      三回目(2003年12月5日)今回(2004年8月30日)
      発達レベル     DQ   発達レベル    DQ 

 姿勢ー運動 3歳 1ヶ月   55    3歳 1ヶ月  45
 認知ー適応 1歳10ヶ月   32    2歳 4ヶ月  34
 言語ー社会 1歳 1ヶ月   19    1歳 1ヶ月  15

  総合   1歳 9ヶ月   32    2歳 0ヶ月  28

  ※今回、新たに出来るようになった項目。
     認知ー適応面:「積木の塔3~5個」「縦線・横線模倣」「四角構成例後・例前」

*検査時の様子
 入室はスムーズに出来たが、本人が期待していた内容(STやOT)と異なっていたこと、久しぶりの検査場面という慣れない場面(人や物といった状況)であったこと、にもかかわらず指示されたことはしなければならないという意識がその間育ってきていることなどから、本人の中で拒否や回避をしたいがそれが出来ないといった葛藤がかなり生じたようで、明確な拒否や回避行動はせず検査には応じているが不機嫌な状態が続くといった結果となった。
 それでも、得意な図形などに関する課題は上手に対処することが出来たためか不機嫌さも比較的少なかったが、例えば「入れ子5個」課題のように思うように対処出来なかった時や「絵指示」課題のように苦手な課題の時には、怒りながら用具を机に叩きつけたり絵カードを噛んだりといった行為が見られていた。
 こういった状態ではあったものの。完全な拒否行為は見られなかったこと、自分の行為のみに終始するといったことは見られなかったことは、この間の成長として大いに評価出来る内容と言える。

 姿勢ー運動面については、この検査で残っている項目は「ケンケン」の一項目だけであったが、今回も検査場面では見られず、母からの情報でもやってるのは見たことがないとのこと。ただし、本人のッ場合、今後は運動技能の習得が課題となってくるため、発達検査における運動面の評価についてはそれほど気にしなくても良いと言えることから、「ケンケン」が出来ることにこだわる必要はないと言える。その他については、大きく気になるような身体の使い方は引き続き見られなかった。

 認知ー適応面については、上述したように、前回と比べて新たに出来るようになった項目が幾つか見られた。ただし、内容によったは、検査場面で出来たのが初めてであって能力としては以前から持っていた可能性のあることに留意する必要がある。
 出来ている項目を見ると、はめ板といった図形弁別、二つの三角板を組み合わせて四角を作る図形構成といったように図形に関する内容が中心であり、こういった内容が非常に得意なことがうかがえる。その一方で積木を何かに見たてて扱ったり何かをイメージしながら積木を組み合わせて作ったりといったイメージ化を伴う扱いなどについては未だ難しかったようで、今回も残念ながら正答は得られなかった。
 特徴としては、前述したように、見通しを持って行為しようとすることが伸びてきていると思われる一方で思うとおりに扱えない時にはそのギャップを埋めきれずに不機嫌になる、考えてから行為することが未だ十分ではなく実際の行為が優先しやすく「間」が持てないといったことが見られていた。

 言語ー社会面については、検査項目としては、今回新たに出来た項目は見られず、不機嫌になりやすかったこともあって、表現の仕方も指差しや身振りでの表現ではなく情緒で訴える時が今回は多かった。絵カードに対しては、カードを見せるだけで不機嫌になりやすく、その為絵カードを用いる課題は最初から拒否することになりやすかった。見ようとしないなどの拒否ではなく1~2回絵をみてから拒否するといった行為となっていた。
 こういった状態ではあったものの、例えば戸棚の扉を開けて欲しいといったような本人からの要求の時には、単に手を持ってその場所に連れて行こうとするだけでなく、柔和な表情で検者の顔を見ながらおこなうことが、今回よく見られていた。

 検査時に見られた様子で、前回と比べて変化のあったの内容は次のとおり。
 ・状況に応じた表情(笑顔や不機嫌な表情)が引き続き増えているとともに、こういった表情を他者に向けての要求表現の際に伴ってい
  る時が多くなっている。
 ・前回に引き続いて状況理解が向上してきたことに加えて、指示内容の理解も向上している。そのことが逆に「指示されたことやここで
  は○○をしなくてはならない、でも自分はしたくない」といった葛藤が生じやすい要因の一つとなっており、結果として不機嫌な表出
  となって現れやすくなっている。
 ・また、「○○をしたい」といった意図性も向上してきているが、その一方で自分の思いとおりにいかないとその現実とのギャップを埋
  めきれないたけ、同じように不機嫌になりやすい。

*まとめ
 発達検査では、新たに出来るようになった項目は認知面で幾つか見られた。認知面の発達指数を見ると、前回とほぼ同じような数値であったことから、これまでの伸び方のペースが維持出来ていることがうかがえる。
 運動面と言語面については、今回新たに出来るようになった項目は見られなかったが、内容的には幾つか変化が見られたことから、本人なりには発達向上または発達内容の充実が得られていると推測される。
 今回の特徴としては、「自分としてはしたくないが、ここではしなければならない」「自分はこうしたいが、思うとおりに出来ない」といった葛藤が生じやすく、そのため不機嫌になる時が多かったが、現時点では、状況理解や意図性などが向上していることが要因の一つとして考えられる。
 この間状況理解がより出来るようになってくるとともに、自分が何をしたいのかが具体的に意識出来るようになってきていると推測されることから、絵(写真)カードなどの視覚情報を用いたスケジュール提示など見通しを持たせるような関わり、といったこの間の関わりを継続していくことが基本になると考えられる。       


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